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DESIGN / GROW ─ 設計する・育てる

FUKUOKA NORTH PORT
クリエイター拠点

研究で見つけた法則を、
自分たちの場所で検証した。
FUKUOKA NORTH PORT の交流スペース
CLIENT
ケイビーシー開発株式会社
LOCATION
福岡市中央区
YEAR
2025 — 継続中
SCOPE
企画/空間デザイン/運営設計/常駐運営
01 背景

「共創」を掲げた場所は多い。
実際に何かが生まれる場所は少ない。

築50年を超える遊休不動産をどう活かすか。クライアントが抱えていたのは、建物の再生方法そのものよりも、そこに何を宿らせるかという問いでした。

同じ頃、私たち自身も居場所を探していました。名前だけの共創スペースは福岡にも数多くありましたが、周りの若手起業家やクリエイターに聞くと、結局みんな自宅かカフェで作業している。効率よく作業することよりも、人との納得感や関係性を大事にしながら働ける場所が、どこにもありませんでした。

02 考え方

効率化する部分と、
あえてしない部分を分ける。

私たちは、あらゆる場面で「効率化していい部分」と「あえて手を触れず、非効率なままにしておく部分」を分けて考えます。誰かと出会うまでの距離や、意思決定にかかる手間は、できる限り減らしていい。けれど出会った後に何を試すか、どう回り道するかという中身の自由さは、守られるべきものです。

安く早く試せるからこそ、
人は失敗や寄り道を許容できる。

利用料を低く抑えたのは、出会うまでのハードルを下げるためです。一方で什器は、内装業者に発注せず入居企業自身の手でつくっています。一緒に手を動かす時間の中でしか生まれない関係性があるからです。

03 空間の設計

視線が切り替わる、棚の高さ。

コンセプトは「森の中を歩く感覚」。均質で硬質なオフィスではなく、呼吸できる環境を目指しました。間仕切りは木々に見立てて高さを抑え、直線的に並べず、あえて角度をつけて配置しています。

遮られる 視線が通る 棚 H
模式図/ 実施設計図は掲載していません。設計上の考え方を示すために作成した図です。
設計・作図:URBANIX株式会社

棚の高さは、座っている状態だと隣の人と視線が合わない高さに、けれど立ち上がると自然と顔が見えてコミュニケーションが生まれる高さに設定しています。集中したいときは黙々と作業でき、ふと顔を上げれば誰かと話せる。素材も、経年変化を劣化ではなく味わいとして受け入れられる、自然に近いものを選びました。

04 研究との接続

これは、研究の答え合わせでもある。

大学院では、小さな個店やクリエイターが自然と集まり始めるエリアを調査してきました。そこで見えたのは「安く、低リスクで挑戦できる余白がある場所に、個性的な店が集まる」という、拍子抜けするほど単純な法則です。

そして、その余白を生んでいたのは、土地の所有構造や、改修を請け負う工務店・内装業者の存在でした。改修という作業そのものが、地権者と新しい担い手をつなぐ接点になっていたのです。什器を入居企業自身につくってもらっているのは、同じ理由からです。

空気感は良さそうだけど、根拠がない。
その状態を、終わらせたかった。
05 成果

仕組みが、絵に描いた餅では
なかったことを確認できた。

DISCLOSURE POLICY 実績ページでは、クライアントとの合意が得られた範囲のみを掲載しています。契約内容、費用、未公表の計画、および進行中案件の詳細については記載していません。解析結果を含む納品物は、すべて守秘義務の対象です。
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